今回の現地調査の結果です。
①ベランダ屋根の雨漏りトラブルの原因とは?
古くなった塩ビ波板は硬化し、変形して反り返った状態でした。
波板タイプの屋根板の場合、板と板を重ねて設置していきます。
しかし、変形し反り返った塩ビ波板は板と板の重なり部分の隙間がかなり空いてしまっていました。
その隙間から雨水が侵入してしまい雨漏りしてしまったと考えられます。
②手摺り壁の外壁が剥がれ落ちた原因とは?
ベランダやバルコニーは、設置して10年以上経過すると表面に、ひび割れや塗装の剥がれが起きやすくなってきます。
この破損箇所に雨水等の水分が入り込み、内部の土台(木材や鉄筋等)が膨張します。
その結果、表面の防水塗装や材質を押し上げてしまい、外壁が剥がれ落ちてしまったと考えられます。
今回、調査をさせていただいた建物は築40年を超えていましたので、他の箇所にもひび割れがいくつも表れている状態でした。