茨木市 木造2階建て ベランダ屋根の劣化

木造戸建て玄関正面からの様子
※2021年4月10日更新

関西では梅雨明けしたということで、いよいよ夏本番です。
すでに強い日差しが道路や建物などいたるところに降りそそいでいます。

今回は、家屋の2階に設置されているベランダ屋根が劣化して抜け落ちている部分があるということで、吹田市の木造戸建てのお宅に伺いました。
2階の大きいベランダを横から見た様子
2階の大きい方のベランダ屋根の様子

金属で組まれた土台と柵に洗濯物を干すためのパイプが固定されています。
日差しを遮る屋根が無くなっているため、ベランダ全体に直射日光があたります。

2階の大きいベランダ屋根を下から見た様子
2階の大きい方のベランダ屋根を下から見上げると・・・。

角材を格子状に組んだ屋根が見えます。本来ならば白い波板スレートが設置されていたはずですが、今は劣化して抜け落ちています。

建物の築年とともに屋根や外壁は特にダメージを受けやすい場所です。
壁から張り出して設置されているベランダや雨よけの屋根も同じように劣化していきます。
降りそそぐ日差しや風雨からベランダを守ってくれるベランダ屋根ですが、意外とその存在を見落としがちです。ベランダは晴れた日に洗濯物を干したり、エアコンの室外機を設置する利用頻度の高い場所ですが、気付かないうちに徐々に劣化は進んでいます。

2階の大きいベランダを上から見た様子
2階の大きい方のベランダを屋根の上からの様子

ベランダ屋根に使用されていた白い波板は、長年の日差しや風雨により割れおちています。ベランダ屋根を支える躯体は角材で組まれており、防水・防腐のために白いペンキで塗装されていますが、ペンキは剥がれています。本来、屋根があれば雨を防いでベランダの躯体や床のダメージを軽減することができますが、屋根がなければその役割を果たすことはできません。
2階の小さいベランダ屋根を下から見た様子
2階の小さい方のベランダの様子

こちらのベランダは幅が少し狭く、柵には安全のためにフェンスが設置されています。屋根を支える躯体は、金属の柵に木製の角材を使って組まれています。
ベランダ屋根に使われている波板は劣化して抜け落ちている
2階の小さい方のベランダを見上げるた様子

ベランダ屋根が割れおちた状態ではベランダの床や躯体、ベランダと建物の接合部分や外壁を雨水が侵食してしまい、建物の内部にも影響を与える恐れがあります。

ベランダ屋根の劣化した部分が破損しやすい状態では、暴風などで破損した屋根材の破片が周辺に飛散する恐れがあり大変危険です。このまま放置しておくのは建物のためにも良くありません。
日差しや天災の被害から家を守って、安心して暮らしたいですよね。

丈夫で長持ち!ポリカーボネート

いざ、屋根を新しく設置するとなると、どこから手をつけてよいか分からないですよね。
できるならば丈夫で、きれいなまま長持ちして欲しいと思います。


現在、ベランダ屋根に使われる素材の主流は ポリカーボネート です。

ポリカーボネートは耐熱性に優れており、夏の暑さや日差しにも強いとされています。さらに高い透過性とガラス同等の透明性があり紫外線をカットする能力が高いので劣化が少なくて、きれいな状態を保つことができます。また、樹脂・プラスチック素材の中でも高いレベルの耐衝撃性があり、暴風で破損する心配も軽減されると思います。

台風の多い季節には、早めに風雨から住まいを守る備えを整えたいですね。