台風前に確認!プラ屋根が飛ばされないための5つのチェックポイント
【要約】
プラ屋根は軽量で台風時に飛散リスクが高い
主な原因は経年劣化・固定具のゆるみ・紫外線劣化
台風前に確認すべき5つのポイント
① ビスや金具の緩み
② 屋根材のヒビ・反り
③ 支柱やフレームの劣化
④ 雨樋の詰まり
⑤ 飛来物の危険性
応急処置や火災保険の活用も紹介
点検・補修で被害を未然に防げる
「プラスチックの屋根って軽くて便利だけど、台風のときがちょっと不安…」
そう感じたことはありませんか?
実は、ポリカーボネート波板や塩ビ板などの「プラ屋根(樹脂製屋根材)」は、その軽さゆえに、台風などの強風時には特に注意が必要な素材のひとつです。
そこで今回は、台風前に確認すべき「プラ屋根の5つのチェックポイント」をわかりやすく解説していきます。
【施工事例】ベランダのポリカーボネート屋根の交換費用は?施工事例【5選】
プラ屋根が台風で飛ばされる主な原因とは?
まずは、なぜプラ屋根が台風で飛ばされやすいのかを知っておきましょう。
以下のような理由が複合的に重なることで、飛散や破損が起きやすくなります。
軽量な素材ゆえの「風圧」に弱い構造
プラ屋根は一般的に軽量で、波型のポリカ波板や塩ビ波板などが多く使用されています。
しかしその軽さゆえに、風の力をまともに受けやすく、浮き上がる力(風圧)に弱いのが大きな特徴です。
紫外線による経年劣化と脆化
プラ屋根は、日差しの強い場所に長年さらされることで、紫外線による劣化(脆化)が進行します。
一見キレイに見えても、実際はヒビ割れが進んでいたり、指で押すとパリパリと割れてしまうような状態になっていることも多いです。
固定金具のサビ・ビスの抜け・止め具の緩み
屋根材自体が劣化していなくても、
固定している金具やビスがサビて外れかかっていたり、風で緩んでいたりするケースも非常に多く見られます。
これが結果的に、屋根全体の飛散や一部脱落につながるのです。
台風前に確認!プラ屋根チェックポイント①|固定ビスやフックの緩み・サビ
最も重要な確認ポイントが、「屋根を支えている金具類の劣化」です。
・金属フックがサビて変形していないか?
・ビスやネジが抜けかかっていないか?
・波板の「山」部分にしっかり固定されているか?
・止め具が風圧で外れそうになっていないか?
これらをチェックして、1カ所でも緩んでいたら要注意。すぐに補強や交換が必要です。
応急処置のポイント
応急的には、テープ固定や番線補強も有効ですが、
根本的な強度確保にはビスの打ち直し・固定金具の交換をおすすめします。
台風前に確認!プラ屋根チェックポイント②|プラ屋根材の色あせ・ヒビ割れ・反り返り
屋根材自体の劣化も飛散リスクに直結します。
-
・表面の色が薄くなって白っぽくなっている
-
・波板に亀裂やヒビがある
-
・波板が浮いて波打っている(反りが強い)
こうした症状は、紫外線劣化や熱収縮によって素材が脆くなっているサイン。
台風時の風圧・雨圧で簡単に割れたり吹き飛んだりする可能性があります。
交換の目安は設置後10年程度
特に10年以上前に設置された屋根材は、
見た目に問題がなくても内部の劣化が進んでいる可能性があるため、定期的な交換や点検が必要です。
台風前に確認!プラ屋根チェックポイント③|支持フレームのたわみ・腐食・ぐらつき
プラ屋根は、アルミやスチール製の骨組みに屋根材が固定されています。
しかし、その骨組みが傷んでいると、屋根全体の耐風性が大きく低下します。
-
・支柱がグラグラしている
-
・フレームにサビが出ている
-
・ネジやボルトが緩んでいる
-
・支柱が傾いている
といった症状があれば、構造全体の補強が必要です。
カーポート・ベランダ屋根も要確認!
特に車の上に設置されたカーポート屋根は風の通り道になりやすく、
骨組みへの負荷が大きいため、フレームの劣化には要注意です。
台風前に確認!プラ屋根チェックポイント④|雨樋や排水まわりの詰まり・破損
台風時には大量の雨が短時間で降るため、排水機能が正常に働いているかどうかも非常に重要です。
-
・雨樋にゴミが詰まっている
-
・水がうまく流れていない
-
・雨樋自体が割れている・外れかかっている
こうした状態では、水が逆流して屋根材を下から押し上げる形で風を巻き込んでしまうため、思わぬ破損や飛散を招きます。
台風前に確認!プラ屋根チェックポイント⑤|隣接する物や飛来物の影響を受けやすい場所かどうか
台風被害は、必ずしも「自分の家の屋根だけが原因」で起きるとは限りません。
-
・隣の家から物が飛んできて屋根が割れた
-
・物置が倒れてプラ屋根が直撃
-
・植木鉢や洗濯物が飛んできた
など、周辺環境からの影響も大きいため、台風前には次のような備えも必要です。
周囲の飛散物を事前に片付ける
・ベランダの物干し竿は外しておく
-
・鉢植えやイスは屋内に移動
-
・カーポートまわりは整理整頓
このように周囲の「飛来物対策」をしておくことが、プラ屋根の破損防止にもつながります。
プラ屋根が飛ばされたら?応急処置と補修のポイント
万が一、台風でプラ屋根が一部飛んでしまった場合は、応急処置としてブルーシートでの養生が重要です。
応急処置で使用するもの
・ブルーシート
-
・土のう袋(重し)
-
・ロープや養生テープ
風がやんでいる間に安全を確保し、落下物に気をつけながら作業してください。
また、飛んでしまった屋根材は他人の敷地に落下している可能性もあるため、ご近所への声かけ・確認も大切です。
火災保険が使えるケースも!修理費用を自己負担しないために
プラ屋根の飛散や破損は、火災保険の「風災」補償で修理費用がカバーされるケースがあります。
保険申請のポイント
・原状の写真を撮っておく
-
・被害箇所のビフォーアフターがあると有利
-
・工事前に保険会社に連絡
-
・見積書や請求書をきちんと保管
多くのケースで、カーポートやベランダ屋根の修理にも保険が適用可能です。
費用が心配な方は、信頼できる業者に保険対応の実績があるか確認しましょう。
まとめ|台風シーズン前に“プラ屋根”の点検を忘れずに
プラ屋根の台風対策は、「軽さと便利さ」の裏にあるリスクへの備えが重要です。
最後に、もう一度チェックポイントを振り返ります。
台風前に確認すべき5つのポイント
①固定ビスやフックのサビ・緩み
-
②屋根材の色あせ・割れ・反り
-
③支持フレームの腐食やぐらつき
-
④排水まわり(雨樋など)の詰まり・破損
-
⑤飛来物のリスクがある周辺環境の整理
これらを定期的に点検・補修しておくことで、台風シーズンの安心につながります。
専門家コメント(株式会社マックスリフォーム 代表取締役 杉本 匡志)
台風によるプラ屋根の被害は、事前の点検と補強で8割以上防げると言われています。
弊社でも、ポリカ波板のビス補強や屋根交換のご依頼が台風前に急増しますが、「もう少し早く点検していれば…」というケースも多いです。
飛散や破損の多くは、「見えない劣化」や「固定金具のゆるみ」が原因です。10年以上前の屋根であれば、ぜひ早めの点検をご検討ください。
ベランダ屋根の台風対策なら「ベランダ屋根救援隊」へご相談を!
「そろそろベランダ屋根の補強が必要かも…」「このままの状態で台風を迎えて大丈夫かな?」とご不安な方へ。
ポリカ波板の張り替えや固定補強、支柱のぐらつき補修など、専門的な対策をお考えなら、
地域密着の施工実績が豊富な【ベランダ屋根救援隊】にお任せください!
無料点検のご依頼や、火災保険適用のご相談も受け付けています。
まずはお気軽にお問い合わせくださいね!
▶点検・調査・お見積り無料!メールは24時間受付中(*^^*)